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チャプター1女性頻尿器科とは

チャプター2頻尿・尿失禁とは

チャプター3頻尿・尿失禁の原因

チャプター4頻尿・尿失禁の治療

チャプター5東洋医学・腎虚の考え方

みなさんこんにちは、女性医療クリニックLUNAグループの関口です。
まず、はじめに、私が専門にしております、女性泌尿器科についてご紹介したいと思います。

女性泌尿器科は一般の泌尿器科や婦人科ではあまり熱心に診てもらえない5つの病気を専門に、診察・治療しています。 一番多い病気は咳やくしゃみなどで尿が漏れてしまう「腹圧性尿失禁」です。

次に、急におしっこがしたくなってトイレに着くまえに尿が漏れてしまうことがある「過活動膀胱」もあります。3番目は、膣から膀胱や子宮、直腸などがでてきてしまう「骨盤臓器脱」という病気です。

そして、4番目が膀胱などの粘膜に炎症が起こり痛みを起こす間質性膀胱炎を含めた「慢性骨盤痛症候群」という病気があります。 最後に「女性性器機能障害」です。

これらの病気と関わり合いの深い、頻尿と尿失禁についてお話しましょう。

来院される患者さんの話を聞くと、尿もれやトイレが近いことで本当に困っている人がとても多いのですが、来院されない方で困っているのに、頻尿、尿失禁は病気でないと考えている人がまだ多いのが現状です。

頻尿の大きな原因である過活動膀胱は日本に810万人の潜在患者さんがいるといわれています。それは、40歳以上で約20人に一人の割合。 頻尿・尿失禁は、年齢と共にかかる、ごく身近な病気なのです。

まず、尿失禁ですが、尿を自分で出そうと思っていない時に漏れてしまうのが尿失禁です。咳やくしゃみ、大笑いなどお腹に力が入った時に尿が漏れてしまう「腹圧性尿失禁」。これは、尿失禁の中で、女性に最も多い病気です。

次にトイレに行きたいと思ったら、我慢できずに尿を漏らしてしまう「過活動膀胱による尿失禁」のことを「切迫性尿失禁」といいます。 これも、女性に多くみられる病気です。

この「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の両方の症状をもつ患者さんを「混合性尿失禁」と呼びます。この3つのタイプの尿失禁が女性尿失禁のほとんどを占めます。皆さんも一度くらいは経験なさったことはありませんか?

これらの尿失禁の症状が一ヶ月に1回以上起こり生活の質が落ちて困るようになったら診察をうけましょう。

次に頻尿ですが、頻尿は、排尿回数が多い状態です。夜トイレに1回以上起きる、昼間トイレに8回以上駆け込むなどの状態で、困っているようでしたら、是非診察を受けてください。

それでは次に、尿失禁・頻尿の原因についてお話しましょう。

尿失禁・頻尿には様々な原因がありますが、大きく分けると筋力の衰えや、神経の働きが異常になるといった、体の機能が低下して起こるものと、肥満や水分の取りすぎといった膀胱に負担をかける生活によるものとがあります。

私たちの下腹部にある臓器は、骨盤のなかに保護されています。これらの内臓を支えているのが「骨盤底」で筋肉と靱帯でできています。女性ではほとんどの場合、出産や閉経後に、この「骨盤底」がゆるんでしまいます。

これが腹圧性尿失禁、過活動膀胱、骨盤臓器脱の主要な原因となります。

次に、神経の乱れによって起こることもあります。膀胱が尿で充満すると、大脳に信号が送られて尿意を感じます。そして、大脳から膀胱や筋肉に排尿の指令をだします。

しかし、膀胱と大脳を結ぶ神経の一部に何らかの障害が起こると指令系統はみだれて、神経因性膀胱という病気を併発します。そして尿失禁がおこります。

また、冷え性も体の代謝機能が低下していると言えます。体が冷えると、それが刺激になって膀胱は収縮を起こします。冷え性の患者さんは、尿意を感じやすくなり、トイレに行く回数が増えます。

尿失禁や頻尿の治療は、代表的なものに、尿を止める骨盤底筋を鍛える骨盤底筋群トレーニングと膀胱の異常収縮を押さえるように、神経に働く抗ムスカリン薬を使った薬物療法があります。

しかし、抗ムスカリン薬の代表的な副作用が、口の渇きと便秘です。 高齢者の中には、この副作用を嫌う患者さんもいます。 また、抗ムスカリン薬で改善しない患者さんが約3割程度いるといわれています。

そこで、診断名に対しての西洋医学的治療とは別に、症状と所見にあった東洋医学的治療を行うことがあります。

東洋医学では、本人がもっている本来の自己治癒能力を上げることを重要視します。体調を整え、気を元に戻して元気にしてあげる治療をするのです。すこし難しいですが、体の生命力と生殖力の源の「気」を「腎気」といいます。

この腎気が年齢と共に減っていくことで頻尿、冷え、腰痛、目のかすみなど老化と呼ばれる症状がでてきます。また、人によって、腎気の量には違いがあり、元々少ない人もいます。

例えば、小さい頃から冷え性があるという方がこれにあたります。この腎気の量が体に少ない状態を東洋医学では「腎虚」といいます。この腎気の減少を抑制し、症状を改善する薬剤を、東洋医学では補腎剤といいます。

補腎剤は生薬から構成されています。生薬とは、薬効を持った植物です。例えば、ヤマイモは滋養・強壮作用を持った山薬、シナモンは末梢血管拡張作用を持った桂皮です。

生薬は、一つ一つではその効果が十分に発揮できませんので、複数の生薬を配合し生薬製剤として用いられます。また、生薬製剤は薬局で購入することが出来ます。

このように、症状に合わせた東洋医学の治療も含め頻尿・尿失禁の治療の幅は広がっています。是非、お近くの薬局、専門医にて相談してください。